きみとしゃべる、ぼくがみつかる
誰かとおしゃべりしているとき、
急に自分のあたまのなかがクリアになるときがある。
ああ、私はこういうことを考えていたのかと妙に納得してしまう。
きっと頭ではわかっているつもりでも、
忙しい日々で散らかった部屋のような状態で、
大事なものが、どこかに隠れてしまっているみたいな、そんな感じ。
そんなとき、声と耳と言葉のすばらしさを再認識する。
日頃から、言葉をこえることばを追い求めて
その持久走に夢中になってしまいがちだけど、
なんだかんだ言葉は優秀だ。
わわあっと一気にしゃべるだけでも、じゅうぶん。
さっき勢いでしゃべったことは、もう覚えていないけれど、
探していたものはちゃんとみつけられたみたい。
最近思うことは、もう少し自分も周りも信じてあげようってこと
自己犠牲をいとわずにスタートダッシュを切ってしまうから、やっぱり疲れやすいってようやく納得できた。
みんなからほめてもらえることが多いけど、どうしても心のどこかで
「イヤイヤ...ソンナコトナイデスヨ、ダッテホラ...」
そんな念仏を唱えてしまう。
どうしたら自分に自信を持てるんだろうって
どうしたら自分を認めてあげられるかなあって
ここのところはそればかり考えていたね。
失敗するのはこわいし、同年代とは張り合っちゃうし
なんだろうね、面倒くさいね
でもそんなの百も承知よ
もらったものを心の底から認めること
もうそれだけでいいんだって、ふいにおもった
それだけでもう、勝ってるみたいなもんだろ